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「@cosmeベストコスメアワード2023 下半期トレンド予測」6月8日発表
~キーワードは「鼻意識向上」「#無加工主義」「スパウトパウチ」「スキンケア欲再燃」「イマ―シブ消費」~

株式会社アイスタイル

株式会社アイスタイル(代表取締役社長 遠藤 宗、以下、アイスタイル)は、2023年6月8日(木)、「@cosmeベストコスメアワード2022 下半期トレンド予測」を発表いたしました。

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「@cosmeベストコスメアワード2023上半期トレンド予測2023 下半期トレンド予測」は@cosmeベストコスメアワードの企画であり、@cosmeに投稿されたクチコミや@cosme STORE/@cosme TOKYOでの売り上げ等の分析、その他ユーザーアンケートなど関連情報からみえる生活者の意識変化と美容プラットフォーマーとしての知見から、今後の生活者インサイトや美容トレンドを予測するべく発足された「@cosmeトレンド予測部」が、2023年の下半期のトレンドをキーワード化したものです。
「@cosmeベストコスメアワード2023 上半期新作ベストコスメ」と同時発表となります。
※「@cosmeベストコスメアワード2023 上半期新作ベストコスメ」の詳細は本日発表のプレスリリースを参照ください。
URL:https://www.istyle.co.jp/news/press/2023/06/0608-bc.html

@cosmeベストコスメアワード2023 下半期トレンド予測

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キーワード詳細

昨年頃からコロナ禍に関連した制限が徐々に解除されて外出機会が格段に増え、さらには2023年3月12日以降マスクの着用が任意となったことから、一時は大きくダウンしたメイク需要が復活しています。
本日発表の「@cosmeベストコスメアワード2023 上半期新作ベストコスメ」でも、ディオール「 ディオール アディクト リップ マキシマイザー」が総合大賞を受賞しました。このようなメイク需要の高まりと共に上半期はリップメイクや口元への関心が集まりましたが、今後はこれまでマスクの下に隠れていた「鼻」への意識が高まり、注目のパーツになると予想されます。
2023年5月下旬に実施した@cosmeユーザーを対象とした「化粧品に関するアンケート 」(以下、ユーザーアンケート)にてここ半年間の意識や行動の「変化」を聴取したところ、10代~30代の37.0%が「マスクで隠れていた鼻が気になるようになった」と回答しています。1_マスクで隠れていた鼻が気になる.PNG

さらに、"スキンケア"のここ半年間の意識や行動の「変化」では、「鼻の黒ずみや毛穴が気になるようになった」と全体の47.3%が回答しています。なかでも10代では61.9%が気になるようになったと回答していることから、若い世代を中心に鼻への意識の変化が起きていることがうかがえます。2_鼻の黒ずみや毛穴が気になる.PNG

くわえて、@cosmeのクチコミ内では、「鼻根」「小鼻」「鼻中」「鼻翼」など、鼻ひとつに多彩なワードが駆使され、詳細に語られるようになってきています。メイクアップアイテムのクチコミに多く登場する「鼻根」や「鼻先」というワードの出現率は5年でそれぞれ約4倍、約2.5倍に伸長。特に「鼻根」というワードは、昨年から今年にかけて急上昇しており、鼻のメイクにも関心が高まっているといえそうです。3_鼻根ワードの伸長.PNG

また、「鼻」関連のスキンケアアイテムをみてみると、今年4月に人気美容系クリエイター「やみちゃん」がプロデュースしたYAMMY'S TOY「毛穴モップ」が発売。韓国で主流と言われている3STEP方式を採用した鼻用毛穴パックで、発売から1週間で品薄状態になるなど好調な売れ行きを記録しています。

くわえて日本初上陸の韓国ブランド「Bamboni」の歯ブラシ型毛穴ケアアイテム「PORE JELLY CLEANSER」が4月に登場、@cosmeの公式通販「@cosme SHOPPING」でも取り扱いを開始しています。モデルがブラシを鼻にあてたキービジュアルを展開しており、鼻のケアへの使用を訴求しています。その他にも韓国ブランド・CNP Laboratory(シーエヌピーラボラトリー)から洗い流すタイプの「鼻バブルパック」が3月に発売されるなど、様々な形状の鼻ケアアイテムが誕生しており、生活者の鼻に対する意識向上とともに、商品の広がりにも期待できそうです。4_鼻ケアの新商品.PNG

メイクアップアイテムに関しても、@cosmeの旗艦店「@cosme TOKYO」で、ノーズシャドウで使用するシェーディングカテゴリの売上が昨対比(4月)の約2.5倍に増加しています。
鼻を意識したメイクアップアイテムもこの春いくつか発売されており、"光と影で理想の鼻筋メイクノーズ用シェーディング×ハイライト"と謳ったキャンメイク「ノーズシャドウメーカー」、やノーズシャドウ用のブラシが付いたケイト「デザイニングアイブロウ3D(デュアルカラー)」が限定発売されています。

さらに、8月にはKANEBOからリアルな影色と絶妙な透け質感で、顔の造形を自然に際立たせるフェースカラー「シャドウオンフェース」も発売予定です。公式サイトでは"鼻筋の横だけでなく、鼻先に塗布し、より高くシャープにみせる"と使い方を紹介しています。5_鼻メイク.PNG

2021年頃から注目されている「人中短縮メイク」においても、鼻はポイントとなるパーツのひとつであり、その影響も含めて、「鼻メイク」が市民権を得る日も近いかもしれません。

TOP.png2019年頃、ハイライトアイテムはまだまだ上級者向けというイメージがありましたが、セザンヌ「パールグロウハイライト」が、@cosmeベストコスメアワード2019の総合大賞に選ばれ、2021年には殿堂入りを果たしました。今ではすっかりメジャーとなったハイライトアイテム。シェーディングアイテムのメジャー化も期待できるのではないでしょうか。

#無加工主義.png

SNSの普及に伴い、ここ数年で写真加工アプリでの撮影・加工が当たり前となりました。2019年の@cosmeベストコスメアワードを受賞した商品では「まるでアプリで加工したような肌になれる」といったクチコミが出現。また、アプリで加工したような仕上がりを謳う商品も登場し、商品訴求においても変化が起きました。そのトレンドは今やすっかり定着し、"ノーマルカメラでは写真を撮らない"という方も多い印象です。

しかし、最近ではSNSを中心に「#無加工〇〇」と、写真や動画が無加工であることを示す投稿が散見されます。さらに、写真加工アプリ「SNOW」の"No filter"や、ショートムービーアプリ「TikTok」のエフェクトの"無加工フィルター"など「無加工風」の写真や動画が撮れるフィルターやエフェクトも登場しています。

このような新しい動きはSNS自体にも現れています。昨年4月にサービスリリースし、現在Z世代を中心に人気を集めるSNSアプリ「TapNow」は、写真や動画を互いのスマートフォンのホーム画面に送り合うことができるのが特徴です。フィルターや写真編集の機能は実装されておらず、気心の知れた仲間同士で、加工されていないリアルな写真を送りあえる手軽さが評価されているようです。

「TapNow」の開発担当者によると、昨年4月のサービスリリース以降、既に70万人以上の登録があり、今年に入ってからユーザー数が急増しているとのこと。このことから、無加工で写真を送りあえるSNSまでもがトレンド化しつつあることが分かります。6_タップナウ画像.png

同じくフィルターや編集の機能がないSNSアプリ「BeReal」も、2020年にフランスでローンチされて以来海外の若い世代を中心に人気を集めています。7_無加工.PNG

ユーザーアンケートにて、「自身の考えや気持ちに当てはまるもの」を聴取したところ、10~20代の35.8%が「無加工風に見えるフィルターは魅力的だと思う」、24.5%が「加工アプリではなく、ノーマルカメラで写真を撮ることが増えた」と回答しており、あえて無加工風フィルターを使う、ノーマルカメラで写真を撮る、いわば「無加工主義」が広がっていることがうかがえます。

また、無加工に対する意識の変化に影響しそうなのが、「マスク着用の緩和」です。コロナ禍3年間で、友人同士であっても互いにマスク姿の顔しか知らない、SNS上の顔しか知らないといったケースもあるのではないでしょうか。

ユーザーアンケートでは、ここ半年間の意識や行動の「変化」として、「マスクを外した時の顔・与える印象のギャップが気になるようになった」と、全年代で過半数が回答しており、特に10代は71.6%と高い傾向が見られました。マスクの着用が任意になったことで、「マスクギャップ」を埋めたいニーズ、加工できないリアルの自分を魅力的に見せたいニーズは高まっていきそうです。

無加工への意欲が高まれば、今後は「ノーマルカメラでも盛れる」ことが化粧品の評価ポイントの一つになるかもしれません。クチコミでは少数ながら「ノーマルカメラでも盛れる」ことを評価する動きもみられています。また、このようなユーザーニーズの変化はブランドの商品訴求に波及する可能性もありそうです。

<クチコミ抜粋>

アプリで盛らずともノーマルカメラでも耐えられるお肌になりました!

スパウトパウチ.png

近頃、シャンプーやボディソープの詰め替え用商品(リフィル)を詰め替えずに、そのまま使用している生活者が増加しています。SNSやメディアでも、リフィルを本体として使用することがライフハックの一つとして紹介され、それに対応する注ぎ口(ポンプ)や吊り下げ用フックなどのグッズも販売されています。

また、食料品売り場を意識して見てみると、主に調味料などでスパウトパウチ型の商品が増えているのがわかります。

<スパウトパウチとは> 
キャップの付いたパウチのこと。再封性と自立するという利点に加え、資源を削減できることで注目されているパッケージ。

化粧品分野でも、2020年頃にいくつかスパウトパウチ型のメイクアップ商品が登場していましたが、コロナ禍のメイク需要低下もあり、話題になりにくい状況でした。しかし今、スキンケアアイテムを中心にスパウトパウチ型商品が再びジワジワと増加しています。8_スパウトパウチ.PNG

例えば、昨年上半期に発売され、@cosmeベストコスメアワード2022 ベスト洗い流すパック・マスク 第1位を受賞したpdc「ワフードメイド 酒粕パック」や、昨年の夏ヒットしたONE BY KOSE「ダブル ブラック ウォッシャー」はスパウトパウチ型の商品です。

新商品でも、昨年10月に発売されたキュレル「キュレル バスタイム モイストバリアクリーム」は、そのまま本体として使用する"つりさげパック"容器を採用したスパウトパウチ型の商品です。クリアターンからは昨年9月と今年2月にスパウトパウチ型の商品である「クリアターン 毛穴小町 ブラックピールオフパック」、「クリアターン 毛穴小町 テカリ源治 もちもちブラック洗顔」が登場。さらに、ビオレUVの人気商品「ビオレ UV アクアリッチ ウォータリーエッセンス」から"最後まで外気に触れず清潔に使える"、"サステナブルな新容器"として、スパウトパウチ型の「フレッシュパウチ」が3月に発売されています。

<クチコミ抜粋>

<キュレル キュレル バスタイム モイストバリアクリームへのクチコミ>
吊るすタイプで使いやすいエコパケなのも嬉しいです。

昨年、@cosmeベストコスメアワード2023 下半期トレンド予測では、SDGsを意識した「サステナ買い」をキーワードの一つとして発表。リフィル・ミニサイズなどプラスチック削減に繋がる商品が増えていくことを予測していましたが、スパウトパウチ型の商品もまさに「SDGs貢献に繋がる」アイテムの一つです。「詰め替えの手間がない・場所を取らないスペースパフォーマンスの高さ」という実用性も兼ね備えています。

ユーザーアンケートでも、『「収納しやすさ」「使いやすさ」などの実用性と、「環境への配慮」などSDGsが両立する商品に魅力を感じる』と23.3%が回答、「キャップの付いたパウチ型(1回使い切りサンプル・個包装タイプを除く)の化粧品・ヘアケア・ボディケアは魅力的だと思う」と22.0%が回答しています。

今後、メーカー側がスパウトパウチを採用して利便性や環境保護の利点を訴求していくことで、ユーザーのニーズが顕在化し、市場が広がっていくのではないでしょうか。

スキンケア欲再燃.png

今年の上半期は、「鼻意識向上」でも述べた通り、メイク意欲の高まりが顕著でしたが、最近は、マスクで隠れていた部分が露わになったからこそ、改めて「スキンケア」が大切だといった声も聞かれています。

@cosmeの旗艦店「@cosme TOKYO」の売り上げをみてみると、売り上げ全体は昨対比(4月)約165%、メイクアップカテゴリは約171%だったのに対し、スキンケアカテゴリは約178%と全体やメイクアップカテゴリを上回る伸長をみせています。
メイク需要が復活している中でも、スキンケアへの意欲も落ちていないことがわかります。

ユーザーアンケートでも、ここ半年間の意識や行動の「変化」として「マスクを外す時間が増え、スキンケアに力を入れるようになった」と回答した人が33.9%となり、「メイクに力を入れるようになった」と回答した人の割合を5ポイント上回っていることから、スキンケア欲の高まりが感じられます。10_スキンケアの意識の変化.PNG

くわえて、@cosmeのクチコミ内でも、「マスク着用無しの生活に備えてスキンケアを頑張りたい」という声も見られています。

<クチコミ抜粋>

<HAKU メラノフォーカスEVへのクチコミ>
マスクを外す生活になり、顔の印象って改めて大切だな、と感じているので、しっかりとスキンケアしていきたいです!

スキンケア欲の高まりと共に、スキンケアに求める効果にも変化の兆しがみえています。
ユーザーアンケートでは、「マスクで隠れていた輪郭やたるみが気になるようになった
」と、半数を超える55.8%が回答しています。

@cosme TOKYOのパック・フェイスマスクカテゴリの売り上げTOP3を昨年と比較※してみると、長期化するマスク生活でヒットした抗炎症作用や鎮静作用のある「シカ」や「ティーツリー」配合のレスキューアイテムが人気を集めていましたが、今年は肌のハリや毛穴、シミなどの肌悩みをケアするアイテムに人気がシフトしています。「今起きている肌荒れを解消したいという守りのケア」から、「肌のアップデートを求めた攻めのケア」へとニーズが変化していると言えそうです。
※2022年3月~5月と2023年3~5月の比較9_スキンケアニーズの変化.PNGこれらの変化から、下半期はメイク意欲も継続しつつも、今一度肌を見つめなおす「スキンケア欲」が再燃しそうです。

イマ―シブ消費.png

コロナ禍前の日常を取り戻しつつある今、リアル店舗での消費意欲が回復しています。@cosme TOKYOの2023年4月全体の売り上げは4.5億を超え、2020年1月のオープン以降最高を更新し、昨対比165%となりました。
ユーザーアンケートでも、「お店で化粧品を買うのが楽しい」と全体の48.6%が回答しています。

そのような中、最近、一部ブランドではコアファン向けにブランドの世界観を最大限に演出したイベントや施設が誕生しています。また、幅広い消費者が訪れる商業施設や店舗をブランドジャックすることで、コアファンだけではなく新たなファン層を獲得する動きも見られています。

今年4月にはケイトが、@cosme TOKYOとのコラボによる全館ブランドジャックイベント「KATE@TOKYO THE BLOOMING PARTY」を実施しました。開催期間中は屋号を「KATE@TOYKO」とし、ケイトらしいクールな花の装飾が並ぶエントランスをはじめ、各特設エリア、さらにはエレベーターや階段まで、店内各所で作り込まれた世界観を演出。7日間で延べ1万以上がイベントのリーフレットを手にしたほか、GET MONSTERと題したスタンプラリーイベントに3,000人以上が参加するなど大好評のうちに終了いたしました。
https://www.cosme.net/beautist/article/2665778

スライド21.PNG

また、6月28日より、アモーレパシフィックジャパンが@cosme TOKYOを全館ジャックするイベント「AMOREPACIFICFESTIVAL(アモパシフェス)」の開催を予定しています。
日本でも人気の韓国コスメブランド「innisfree(イニスフリー)」「LANEIGE(ラネージュ)」「ETUDE(エチュード)」をはじめ、日本未上陸ブランドを含めた11ブランドが集結。アモーレパシフィックの"New Beauty"に出会える・試せる14日間として、さまざまなイベントを用意しています。
https://amopacifes.jp/

このように、今後も「没入感(イマーシブ)型店舗」をさまざまな形で展開するブランドが増えていきそうです。リアルでの消費が回復したからこそ、生活者側にも「行く意味」のある場所で買い物がしたい」という意識の変化が起きるかもしれません。

@cosmeとは

月間訪問者約1,650万人、国内外4万2千ブランド・商品数37万点のコスメのデータベースと、クチコミ検索機能や新製品情報などのコンテンツを備えた日本最大の化粧品・美容の総合サイトです。1999年のオープン以来、会員数・クチコミ件数・ページビュー数ともに伸び続け、累計クチコミ数は1,800万件を突破しています。(2022.6月末時点)

URL:https://www.cosme.net


【株式会社アイスタイル 会社概要】 https://www.istyle.co.jp/ 東証プライム・コード番号3660
■所在地:〒107-6034 東京都港区赤坂 1-12-32 アーク森ビル 34 階
■設 立:1999年7月27日
■資本金:52億5,600万円
■代表者:代表取締役社長 遠藤 宗
■事業内容:美容系総合ポータルサイト@cosmeの企画・運営、関連広告サービスの提供

【お問合せ】  
株式会社アイスタイル エクスターナルコミュニケーション室  
■Email: istyle-press@istyle.co.jp

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